- サイエンス・コモンズとは何ですか?
- サイエンス・コモンズのアプローチは何か新しいもの、実用的な、価値あるものを提供しますか?
- 誰がサイエンス・コモンズを始めたのですか?
- サイエンス・コモンズはMITの一部ですか?
- サイエンス・コモンズはどのような問題を解決するつもりですか?
- この問題に関するデータをどこで見つけることができますか?
- なぜクリエイティブ・コモンズが科学に足を踏み入れたのですか?
- なぜ今サイエンス・コモンズを立ち上げるのですか?
- 知的財産に反対なのですか?
- 既に行ったことは何ですか?
- 次にすることは何ですか?
- サイエンス・コモンズは、ライセンスのような法的な事柄のみに関するものですか?
- サイエンス・コモンズは、ライセンスを受けたコンテンツのデータベースを構築しているのですか?
- これらすべてのサービスに対して、対価が支払われていますか?これは、ある種のコンサルティング方式ですか?それともサイエンス・コモンズ自身の科学的研究を支援する手法なのですか?
- 誰がサイエンス・コモンズに資金提供しているのですか?
- サイエンス・コモンズは、他の団体や機関と協力しているのですか?
- これは素晴らしいアイディアだ!どのように支援すればよいのですか?
サイエンス・コモンズとは何ですか?
我々は、非営利団体クリエイティブ・コモンズの一部門で、科学的な知識や技術的な情報の流れに対する不必要な障壁を緩和させることに取り組んでいます。我々は、科学者・大学・企業が、科学の文献・データ・材料を容易に共有できるようにすることよって、科学的な革新を促進することに取り組んでいます。我々の目標は、標準化されたライセンスや他の手段を通じて、ステークホルダーが、自由なアクセスと調査をできる領域、すなわち個々の協定の外で、協定を課されることなく構築される「サイエンス・コモンズ」を作ることを奨励することです。
サイエンス・コモンズのアプローチは何か新しいもの、実用的な、価値あるものを提供しますか?
我々はそう信じていますし、知るに足る理由がある多くの人も信じるでしょう。Nature誌とScientific American誌の両方の編集者たちが、最近の論説で我々の取り組みを取り上げました。Nature誌は、「より多くの組織がサイエンス・コモンズに登録すべきだ」と主張し、一方、Scientific American誌は、「”some rights reserved”というクリエイティブ・コモンズの中道的な考え方を導入することは、間違いなく歓迎すべきことである」と述べています。我々は、(我々の諮問委員会を含む)科学者、大学、それからビジネス界から非常に肯定的な反応を受けています。このタスクは、難しいものになりますが、非常に価値のあるものです。
誰がサイエンス・コモンズを始めたのですか?
知的財産権の専門家であるJames Boyle、Michael Carroll、Lawrence Lessig、MITのコンピュータサイエンスの教授であるHal Abelson、弁護士でありドキュメンタリー映画監督でもあるEric Saltzmanが、2004年初頭にサイエンス・コモンズプロジェクトを立ち上げました。我々の諮問委員会は、特許法と科学政策の専門家であるArti Rai、計算生物学者でありオープン出版の第一人者であるMichael Eisen、ノーベル賞受賞者の生物学者であるJoshua LederbergとSir John Sulston、著名な技術革新の経済学者Paul Davidから構成されています。
John Wilbanksは、2004年の秋にはexecutive directorとして加わりました。彼は、MITのコンピュータ科学人工知能研究所出身で、この研究所から寛大な支援を受けています。
サイエンス・コモンズはMITの一部ですか?
いいえ、しかしサイエンス・コモンズは、場所、人員、そしてインスピレーションをMITのコンピュータ科学人工知能研究所(CSAIL)と分かち合っています。
サイエンス・コモンズはどのような問題を解決するつもりですか?
科学は、常に情報の自由な流れに依存しています。過去30年間に渡る科学における法律の変更と社会的な規範の発達の組み合わせによって、知的財産権や職業上の秘密のもつれた蜘蛛の巣ができあがり、これは、時として情報の流れを制限します。これらの変化のいくつかは、良い理由で生じています。知的財産権は、研究への投資を奨励したり、市場に革新をもたらしたりするために必要とされるかもしれません。ただ変化の全てが良いものではなく、これらは多くの意図しなかった結果をもたらしています。例えば苦労して取り組まなければならない権利関係の山、それぞれのトランザクションを遅く、高コストにする標準化されていないライセンス、実験のプロセスを遅延させる面倒な材料移転契約が挙げられます。
知的財産権のこのような複雑な網の長期的な影響は深刻です。稀な病気や世界の貧しい人々の病気に対する研究は、科学ではなく単に法律的なことを行うのに、非常に高価になってしまっています。大学の技術移転オフィスは、ルーチンであろう要求に動きを妨げられるようになります。その結果、誰も得をしません。研究は減り、技術革新も減り、知識の拡散も低下します。
この問題に関するデータをどこで見つけることができますか?
The Journal of the American Medical Associationが出版した2002年の研究によると、学術機関の遺伝学者の47%が、他の学術機関による研究に関連するデータや材料へのアクセスを確保する取り組みにおいて拒否されています。これは、1990年代半ばの前回の調査よりも34%の増加を示しています。
詳しいデータについては、我々の読書ルームのページをご覧ください。
なぜクリエイティブ・コモンズが科学に足を踏み入れたのですか?
我々は、科学が”some rights reserved”の思想を適用するのに理想的な場ではないかと常に感じていました。しかしながら、我々は、著作権や文化の世界で我々のアプローチを発達させ、実証することに時間を費やし、これが科学の分野でどの程度機能するかを調査するべきだとも感じました。
なぜ今サイエンス・コモンズを立ち上げるのですか?
我々のライセンスは、既に査読済みジャーナル出版業界の重要な場所で使用されています(Public Library of Science, BioMed Centralで使われています)。
我々は、ライセンスや技術移転に対するクリエイティブ・コモンズの思想の適用を促進するため、稀な疾患に対する財団(例えばハンチントン病のためのHighQ財団)とともに作業を進めており、ライフサイエンスの分野の最も重要な公共のデータベースのいくつかから声がかかっています。
そこで我々は、昨年、この仕事に取り込むことを決意しました。コ ミュニティが我々に今がやるべきときだと言ったのです。我々の仕事は非公式な調査から構造化されたプロジェクトまで及ぶでしょう。
知的財産に反対なのですか?
まったくそんなことはありません。”some rights reserved”の思想をもつクリエイティブ・コモンズは、知的財産権に依存しています。この考えは、著者が簡単に、安く、標準化されたやり方で、彼らの作品がどのように使用され、共有されるかを規定することができるというものです。彼らが共有したいもの、共有したい条件を選択することによって、著者は、プライベートに構築された数百万のライセンスされた作品からなる「文化的なコモンズ」を作り上げることになります。サイエンス・コモンズは、多くの法律や制度の違いを考慮して、同じツールの多くを使用するつもりです。
既に行ったことは何ですか?
2つの最も大きなオープンアクセス出版社であるPublic Library of ScienceとBioMed CentralがCCライセンスを採用しています。
MITのオープンコースウェアとライス大学のRice ConnexionsコースウェアプロジェクトのどちらもCCライセンスを採用しています。
次にすることは何ですか?
HighQ財団が、サイエンス・コモンズに対して、稀な病気に対してライセンスするための法的、組織的、技術的なアプローチを調査するように求めています。サイエンス・コモンズ文献ワーキンググループは、科学出版に対するソリューションに熱心に取り組んでいます。
サイエンス・コモンズのライセンスプロジェクトは、発展途上の世界において必要とされる医療へのアクセスを確保するための法的な機構、モジュール型のマシン可読版の統一生物材料移転合意書(UBMTA)、情報技術に対する標準化されたライセンス手法を調査しています。
サイエンス・コモンズのデータプロジェクトは、ゲノム、プロテオーム情報の公開/非公開データベース、地理的、地理空間的データ、開発途上国から「伝統的な」知識、社会的な文脈(主に人類学と考古学のフィールドワーク)から生成されたデータに対する法的な解決策を調査しています。
サイエンス・コモンズは、ライセンスのような法的な事柄のみに関するものですか?
そうではありません。サイエンス・コモンズは、教材やカリキュラム、そして組織設計(技術に対する信頼構築、特許プール等)にも取り組んでいます。利害関係者とともに法律がどのように革新を妨げることがあるのかについて話をした例もあります。
サイエンス・コモンズは、ライセンスを受けたコンテンツのデータベースを構築しているのですか?
絶対にありません。我々は、単一の組織によって制御される集中された情報バンクではなく、インターネットを信じています。私たちは、セマンティックウェブが、分散された分権的なやり方で知的財産を識別し、分類することができるようなツールを構築しています。我々は、コンテンツを収集したり、コンテンツのデータベースを構築したりするビジネスをしているわけではありません。
これらすべてのサービスに対して、対価が支払われていますか?これは、ある種のコンサルティング方式ですか?それともサイエンス・コモンズ自身の科学的研究を支援する手法なのですか?
そうではありません。サイエンス・コモンズは、非営利組織です(クリエイティブ・コモンズはマサチューセッツ州に登録された非営利団体です)。サイエンス・コモンズは、この最も重要な役割の1つを「正直な仲介人」であることと考えています。サイエンス・コモンズは、実際には利害関係者ではないので、関係各位が合意に達するための手助けをできるかもしれないと考えています。我々は科学的研究や資金調達をしたり、大学や企業の利益のために働いているわけではありません。我々の法務関連の提供物は無料ですし、我々のアドバイスは公平無私なものです。
誰がサイエンス・コモンズに資金提供しているのですか?
サイエンス・コモンズは、HighQ財団からのシード資金を受け取り、クリエイティブ・コモンズにも支援されています(クリエイティブ・コモンズは、特にパブリックドメインセンター、ジョンDキャサリンT.マッカーサー財団、ヒューレット財団からの寛大な寄付金によって資金を得ています)。
サイエンス・コモンズは、他の団体や機関と協力しているのですか?
サイエンス・コモンズは、志を同じくする組織とのコラボレーションを求めています。詳しくはリンクのページをご覧いただくか、貴方自身や貴方の所属機関が支援を希望なさる場合は直接ご連絡をください。
これは素晴らしいアイディアだ!どのように支援すればよいのですか?
我々は、貴方のフィードバックを求めています。情報提供や参加も歓迎です。お問い合わせください。
