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研究者著作権プロジェクト

研究とデータを”再び役立つ”ようにする

「研究者著作権プロジェクトの概要」by John Wilbanks

(本プロジェクトについて詳しく知りたい方は、こちらのプロジェクト詳細をご覧ください。)

科学研究と科学データへの国際的アクセスや分散処理を可能にする技術がある今日、法的・技術的な制約が、点と点をつなぐことを困難にしています。多くの場合は研究やデータが公開されても、ファイルフォーマットの変更、翻訳、データ統合、意味論的(セマンティック)強化、テキストマイニングなどを禁止する制度・契約によって、制約がかけられています。これらの制約は、出版された研究のインパクトを大幅に制限し、科学的発見を加速するためのWebの潜在力の活用を阻害します。

研究者著作権プロジェクトとして、サイエンス・コモンズは、出版済み研究・データのオープンアクセス(OA)拡大のためのツールやリソースを開発します。紙に基づく(伝統的な)知識共有システムやフォーマットが革新を阻害するものであると私たちは考えています。そしてオープンアクセスが、日々生成される膨大な量の公的研究の実りを刈り入れるための、新しい方法を発見する上での必須条件だと考えています。

我々が提供するリソースについて詳しく知りたい方は、引き続いてどうぞ。

出版社向けリソース

科学データを出版する会社向け

事実を収集したデータを利用したり、合体させたりする自由を確保するのは複雑な作業です。事実データの使用を管理する法律が国ごとに異なる場合は、さらに難しくなります。

サイエンス・コモンズの「Protocol for Implementing Open Access Data」は、あなたのデータベースが、他のどの国にあるデータベースとも合法的に統合できる事を保証するためのプロトコルです。このプロトコルはライセンスや法的ツールではなく、方法論であり、最も効率的な文書です。つまり法的ツールを作成し、パブリックドメインの資源の中から機械支援型の新発見を識別するための方法論です。現在、このプロトコルに準拠する2つの法的ツールがあります。オープンデータコモンズ・パブリックドメイン寄贈ライセンス(ODC-PDDL)とクリエイティブ・コモンズCC0著作権放棄です。

あなたのパブリックドメインデータベースを、グローバルかつ許諾なしでアクセスできるものにしたいときは、どうぞ私たちのFAQページを見てください。「Protocol for Implementing Open Access Data」についてのFAQもあります。このプロトコルの公式発表を読むには、こちらをクリックしてください。

OAジャーナル出版社、その他OA科学出版物の出版社向け

主要な研究費助成機関や財団が研究成果のOA義務化方針を採択したのを受けて、OAジャーナルは成長の兆しを見せています。2008年末までにあわせて1000誌以上の査読済みジャーナルが、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを使用し、OAの精神を実行に移すことでしょう。この数は、世界中で公開されているジャーナル全体の約3分の1の数に相当します。OAを導入している主要な団体は、Public Library of Science(PLoS)、Hindawi、そしてBioMed Centralです。彼らはCC-BY、つまりブダペスト・オープンアクセス・イニシアチブにおいて提示された、オープンアクセスの理念の法的実施形態であるクリエイティブ・コモンズの帰属ライセンスを使用しています。この結果、著作物の多くが自由に利用できるようになり、一方で、著者と出版社は、(著作物の)帰属を保持します。

クリエイティブ・コモンズのライセンスの詳細については、我々のFAQクリエイティブ・コモンズのライセンスのページで知ることができます。あなたがCCライセンスのジャーナルを持っているのであれば、我々のリストにあなたのジャーナルを加えますので、emailでお知らせください。

法律分野のジャーナルの出版社向け

法律分野のジャーナルを出版している方なら、オープンアクセス・ロー(OAL)プログラムに関心を抱かれるでしょう。開始以来、35を超える法律分野のジャーナルが参画しているプログラムです。

OALプログラムは、法律分野においてオープンアクセスを推し進めるための、包括的なリソースセットを提供しています。これは自己評価と自己報告を頼りに、法律分野のジャーナルの編集委員に、OAの導入手段を提供します。

OALプログラムはオープンアクセスの原則、つまり著者・ジャーナルの両方がOAの基本理念に関わることになるオープンアクセスの原則と、著者・ジャーナル間で交わすための契約書モデル(無料)で構成されています。著者・ジャーナルは、契約に基づいてオープンアクセスの原則を実行する立場になります。

既にこのプログラムを導入しているジャーナルを見たい方は、私たちのサイトにお越し下さい。

著者、図書館司書、学術研究機関向け

多くの研究者は、査読済みジャーナルで出版された後、査読済み論文のアーカイブ用コピーをWeb上に置く(”セルフアーカイブする”)ことによって、自身の成果をOAにすることを選択しています。大抵のジャーナルはセルフアーカイブに対応し、いくつかのやり方をサポートしているものの、ジャーナル出版社が使う言葉は非常に様々で、混乱を招く可能性があります。我々はセルフアーカイブを通じて研究成果を利用・配布するための権利交渉に役立つWebツール、つまり研究者用の著作権追記文書エンジン(Scholar’s Copyright Addendum Engine)を作成しました。このツールによって、研究成果をいつ、どこで、どのように世界中で利用可能にできるか、混乱や疑問をなくすことができるでしょう。

添付文書エンジンは、署名入り追記文書(Addendum)を生成するためのシンプルなインターフェースを提供します。そして出版社によって発行される著作権譲渡契約(copyright transfer agreements)を修正する、1ページの文書を生成します。この文書は、研究成果を出版時、出版前(つまり著者最終稿の段階)、または出版後一定期間経過後にインターネット上で自由に利用できるようにすることを保証する内容です。FAQ“>FAQでは、どのようにこの文書を作成するか、手順を追って説明しています。

もし教育機関にお勤めであれば、この追記文書エンジンを貴機関のサイトにコミュニティリソースとして組み入れることをお勧めします。手助けが必要な場合は、このwikiを参照するを参照するか、またはメールをお送りください。喜んでお手伝い致します。

OAポリシーガイド

追記文書エンジンの作成に加えて、OAを実行する際に役立つ資料を作成しようと、我々はScholarly Publishing and Academic Resources Coalition(SPARC)と協力しています。

  • オープンドアとオープンマインド:所属機関における研究成果をオープンアクセスにするために、教員である執筆者ができること[PDF] — 組織レベルでOAを実行したい大学教職員のためのハウツーガイド
  • NIHのパブリックアクセス方針の遵守 - 著作権についての考慮事項と取りうる対応 — 米国国立衛生研究所(NIH)のパブリックアクセス方針への対応を確かなものにするための担当責任者用お助けガイド