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知的財産(IP)はグリーン・テクノロジーの普及をどのようにサポートできるか?

2009/07/31

SEED Magazine新しい特集記事は、次のような問いを投げかけています。

知的財産、とりわけ近年の特許制度は、どのようにグリーン・テクノロジーを普及させることができるか?

“Who Owns Green Tech?”と題されたこの記事では、このテーマの主要な思想家5人の回答をメインに書かれており、我らがJohn Wilbanksもパネリストの1人になっています。

記事の中で、クリエイティブ・コモンズにおける科学部門統括責任者であるWilbanksは、イノベーションに関するこの議論を二者択一のものと見るのではなく、議論中のイノベーションの新しい形式(すなわちユーザ主導のイノベーションオープン・イノベーションなど)を検討する余地をもつべきだと主張しています。そして、特許をどのようにライセンスして、利用するか、また標準化ベースのアプローチがどのようにより多くのオープン・イノベーションを可能にするかについての議論することも推奨しています。

「発展途上国の革新者が彼ら自身の問題を解決する手段を持てるようにしながら、企業の革新者のインセンティブのバランスを取る道を見出すことは可能です。我々は、既に同様のソリューションが文化的商取引に根付いており、ウィキペディアから、インターネット上に無料で公開した曲で何百万ドルも稼ぐナイン・インチ・ネイルズ (Nine inch Nails)に至るまで、目を見張るような成果を上げているのを目にしています。

Wilbanksは、次のように述べました。「我々は、特許でも同じことができるし、持続可能なテクノロジーに対してもできます。しかし、議論の言葉が利益の最大化や対立に煽られ続けるのならば、その実現は不可能です。」

この考えは、クリエイティブ・コモンズナイキBest Buyにより発明のマーケットプレイスを創出する目的で設立されたベンチャーであるGreenXchange projectの核心にあるものです。このプロジェクトに関するより詳細な情報については、GreenXchange projectのページをご覧下さい。

生物材料の’共有の原則’

2009/06/12

生物学の実験材料、特に実験用マウスの共有について書かれたNatureの記事に現在アクセスできます。”共有の原則(The sharing principle)”と題されたこの記事は、CASIMIR主催のローマで行われた学会の結論を取り上げています。CASIMIRは、国際的にマウスの調整と維持を行うことを目的としたEUのプロジェクトです。

5月の会合は、科学分野における知の共有を議題としており、今回は研究サイクルにおいて不可欠な暗黙知であるマウスの系統やリソースの共有に重点的に取り組んでいます。サイエンス・コモンズの法務顧問であるThinh Nguyenは、この会合に参加し、実験用マウスの共有に関する我々の立場と、我々のMaterials transferの取り組みについて説明しました。この会合では、様々な国や機関(研究助成機関、学術関連、出版社、マウスのリポジトリなど)からの様々な人々が一堂に会しました。

この会合では、協力関係が強化され、技術革新が進み、プロセスの低コスト化と効率化が進むにつれて急速に増加する遺伝学的な成果やデータを利用するため、共有の問題が迅速に解決されるべきであるという結論に達しました。

このような活動は、ジャーナルが、著者に対して公開を求める厳格なポリシーを導入したり、研究助成機関が、マウスを公的なリポジトリに提供して利用可能にするか、または少なくとも他の研究室が自由に利用できるように出資したりすることによって始められるべきであると、このNatureの記事の著者は結論づけています。

これを達成するための設備や協力関係、そして技術はそろっています。我々のMaterial Transferの取り組みは、この一部を担っており、技術移転システムにおける混乱のいくつかを解消できるようにする標準化された、モジュール型の契約を使用して、実験材料がタグ付けされ、発見され、障壁なく流通されることを可能にします。共通の目標は、研究材料の移転に対する障壁を下げ、トランザクションコストを下げることです。これに必要なのは、ユーザーが共有に意欲的になることです。

我々のMaterial Transferの取り組みについてさらに知りたい方は、こちらのページをご覧ください。その背景を知ることや、MTA chooserにアクセスすること、最新のビデオを観ることができます。

EMBLがデータをCC0でパブリックドメインへ

2009/05/07

EMBL (欧州分子生物学研究所)は、SIDER(副作用リソース)の一部をCC0を用いてパブリックドメインとし、制限なくアクセスできるようにしました。

SIDERは、市場に流通している薬物や、これらの記録された不都合な副作用、薬物反応に関する情報を含むデータベースです。このデータセットに含まれるのは、これらの薬物反応の頻度、他の薬物、副作用の分類、それから他の関連するリソースへのリンクに関する情報です。これまでに888種の薬物がデータベースに登録されており、研究や創薬のための膨大なリソースとなっています。

ラベルのマッピングや陶酔感(euphoria)関連の副作用のデータが、パブリックドメインにされ、いくつかの他の副作用に関する情報は、CC-BY-NC-SAライセンスでダウンロード可能となっています。

あなたの情報をCC0を用いて公開していただけるでしょうか?是非ともご相談いただきたいので、ご一報ください。

私たちのデータに関するポリシーや論拠について、より詳しく知りたい方は、Database Protocol“Freedom to Research”をご覧ください。我々のReading Roomよりダウンロードできます。